なぜむし歯ができるのか
むし歯とは、お口の中に存在するむし歯菌(ミュータンス菌)が繁殖し、歯を表面から徐々に溶かしてしまう病気です。ミュータンス菌は食べかすなどに含まれる糖分を餌にし、増殖しながらネバネバしたバイオフィルムという細菌の塊を作り出します。
バイオフィルムは歯の表面にこびりつき、さらに増殖していきます。そして、ミュータンス菌は酸を作ってお口の中に放出します。
酸性に弱い齒は、カルシウムやリンなどの成分が表面から溶け出してしまい、穴が開いてしまいます。この状態が「むし歯」なのです。
当院のむし歯治療について
むし歯の治療で歯を大きく削ると、その分ダメージがかかります。むし歯は改善されますが、歯の強度が弱くなると症状の再発リスクが高まります。その結果、最終的に歯を失う原因にもなるのです。
永久歯を一度失ってしまうと、自然に元通りになることはなく、入れ歯やインプラントなどの治療法はありますが、それらは人工歯であって天然歯ではありません。
当院では、可能な限りご自身の歯を残すことを重視した、むし歯治療を行っております。歯を削る場合も、精密な治療で削る量を最小限に抑え、歯にかかる負担の軽減をめざします。また、予防も重視し、むし歯・歯周病予防をサポートしておりますので、まずは一度ご相談ください。
むし歯は未然に防ぐことが大切です
どれだけ丁寧に歯を磨いていても、わずかに残った磨き残しから歯垢・歯石が作られてしまいます。特に歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯周ポケット付近は磨き残しが起こりやすい場所です。
歯みがきやデンタルフロスなどを用いた日々のケアに加えて、3~6か月に1回は歯科医院に足を運んでメインテナンスに取り組みましょう。歯のクリーニングやブラッシング指導など、むし歯・歯周病の予防に効果的な治療のご案内が可能です。